AI活用2026/07/05

AIには「見直して」も頼もう。
サイト点検を任せたら、改善点が6つ見つかった話

AIに「作って」とお願いする方は多いと思います。 でも実は、もっと効く頼み方があります。それが「見直して」。 当サイトで実際に試した記録と合わせて、ご紹介します。

AIを使い始めると、頼みごとはつい「作って」ばかりになります。 文章を作って、画像を作って、表を作って——。 私もずっとそうでした。けれど最近、「作って」よりも大きな効果を感じた頼み方があります。それが、「見直して」です。

すずちゃんが「作って」と「見直して」の2つの吹き出しを見比べている水彩イラスト

1頼みごと、「作って」ばかりになっていませんか

「作って」という頼み方は、成果が目に見えるので分かりやすいですよね。 新しい文章、新しい画像、新しい仕組み。増えていく実感があります。

一方で、私たちの手元には「すでに作ったもの」がどんどん溜まっていきます。ホームページ、資料、日々の作業手順、 ちょっとした自動化の仕組み——。 作った当時は正しかったものも、時間が経つと、 事業の方針が変わったり、内容が古くなったりして、少しずつ「今の自分」とズレていきます。

そのズレを探して直す「見直し」の作業は、大切だと分かっていても、 地味で、時間がかかって、つい後回しになりがちです。 ここにこそ、AIの出番があります。

2最近のAIは「目的まで汲み取る」のが上手

少し前までのAIは、「言われたことを、言われたとおりにやる」のが基本でした。 指示が的確なら良い結果になりますが、指示が足りないと、 意図と違うものが出来上がることもよくありました。

それが最近のAI(当ラボでは Claude の最新モデルを使っています)は、「この人は、そもそも何がしたいのか」という目的まで汲み取って動いてくれるようになりました。 指示された作業をこなすだけでなく、目的に照らして 「それなら、こちらの方が良いのでは」と提案までしてくれます。

指示どおりに動くAIと、目的まで汲み取るAIの違いを、積み木で遊ぶすずちゃんで表した比較イラスト

この「汲み取る力」が上がったからこそ、効いてくるのが「見直して」という頼み方です。 見直しには、正解が一つに決まらない判断がたくさん含まれます。 目的を理解したうえで「ここがズレていますよ」と気づいてくれる—— それができるようになったのが、今のAIです。 なお、汲み取る力そのものについては、以前の記事「先回りして気づいてくれるAI」でも詳しくご紹介しています。

3「そもそも論」を言ってくれる——仕事の断捨離

「見直して」と頼むと、AIは間違い探しだけをするわけではありません。 面白いのは、「そもそも論」まで踏み込んでくれることです。

たとえば、こんな指摘をしてくれます

  • この作業とあの作業、内容が重なっているので一つにまとめられます
  • この確認は、目的から考えると毎回やらなくても大丈夫です
  • 半年前には必要だった手順ですが、今の運用では省けます

言われてみれば「確かにそうだ」と思うことばかりなのですが、 自分では意外と気づけません。毎日やっている作業ほど、 「やるのが当たり前」になってしまうからです。

ごちゃごちゃに溜まった作業メモが、見直しによってすっきり3枚のカードに整理される様子を、ほうきを持ったすずちゃんが手伝っている水彩イラスト

物の断捨離と同じで、仕事にも「昔は必要だったけれど、今はいらないもの」があります。 AIに見直してもらうことは、仕事の断捨離を手伝ってもらうことでもあるのです。

4実録|自分のサイトを丸ごと点検してもらった

ここからは、実際にやってみた記録です。 2026年7月、今ご覧いただいているこのサイト(suzudigi.com)を、 AIに丸ごと点検してもらいました。 お願いしたことは、次のような内容です。

点検をお願いした項目

  • ページ同士で、料金や説明が食い違っていないか
  • リンク切れ・表示されない画像がないか
  • 古い記事の内容が、今のサービス方針とズレていないか
  • 言葉の表記がページによってバラついていないか
  • 検索やSNS共有のための設定に、抜けがないか

結果は、次のとおりでした。

サイト点検の結果。重要な問題0件、改善できる点6件、軽微な気づき5件。点検にかかった時間はAIで約5分、修正は約30分

リンク切れや誤った情報のような「重要な問題」はゼロ。 これはこれで、安心材料として大きな収穫でした。 そのうえで、改善できる点が6つ見つかりました。たとえば、こんな内容です。

  • トップページと料金ページで、価格の見せ方が食い違って見える箇所があった
  • 以前書いた記事の表現が、今のサービス方針と合わなくなっていた
  • 過去の記事8本に、SNSで共有された時のための設定が抜けていた

どれも、毎日サイトを見ている自分では気づけなかったものです。 点検にかかった時間は、AIが約5分。 見つかった6件は、その日のうちに修正して公開まで終えられました。

もし同じ点検を自分の目だけでやったら、全ページを読み比べて、 リンクを一つずつ確認して——と、丸一日あっても終わらなかったと思います。 「見直して」の頼み方が、いちばん力を発揮した瞬間でした。

5賢いAIは「ここぞ」で使う——費用との付き合い方

ここまで読んで、「便利そうだけれど、費用が心配」と思われた方も いらっしゃるかもしれません。実際、AIには性能の違う複数のモデルがあり、 高性能なモデルほど利用料も高くなる傾向があります。

そこでおすすめしたいのが、使い分けです。 日々のちょっとした作業は標準的なモデルで十分。 そして、サイト全体の点検のような「ここぞ」の大仕事にだけ、上位のモデルを使う。こうすると、費用を抑えながら、賢さの恩恵はしっかり受けられます。

ふだんの作業は標準モデル(自転車のすずちゃん)、ここぞの大仕事は上位モデル(新幹線のすずちゃん)という使い分けを表した水彩イラスト

ちなみに「どの作業をどちらに任せるべきか」も、AI本人に相談できます。 「費用を抑えたいので、この作業は標準モデルで足りますか」と聞けば、 素直に教えてくれます。使い分けの相談相手も、AIで良いのです。

6まとめ|「見直して」は今日から頼める

  • AIへの頼みごとは「作って」だけでなく、「見直して」が効く
  • 最近のAIは目的まで汲み取り、「そもそも論」の提案までしてくれる
  • 見直しは「仕事の断捨離」。昔は必要でも、今はいらない作業が見つかる
  • 当サイトの実録では、約5分の点検で改善点6件。その日のうちに修正完了
  • 高性能なモデルは「ここぞ」の大仕事に。ふだんは標準モデルで十分

「見直して」の良いところは、特別な準備がいらないことです。 ホームページ、案内文、日々の作業の手順—— すでにお手元にあるものを、そのままAIに見てもらうだけ。 「今の私の目的はこれ。その目線で、これを見直して」と頼んでみてください。 きっと、自分では気づけなかった発見があるはずです🌸

🌸 「うちのホームページや業務も、一度見直してほしい」と思われましたら、
お気軽にお問い合わせからメッセージをお寄せください。
現状を伺いながら、無理のない改善をご一緒に考えます🌷

🌸 最後まで読んでいただきありがとうございます 🌸