ホームページ制作のお見積もりや相談の場で、「WordPressで作りますか? それとも静的HTMLで?」と聞かれて、戸惑った経験はありませんか。 実はこの2つ、どちらが正解ということはなく、お店の使い方によって、向き不向きがあるだけなのです。

1代表的な2つの作り方を比べてみる
ホームページの作り方にはいろいろありますが、この記事では、よく比べられる「WordPress」と「静的サイト」の2つを取り上げます。 実は、WordPressで作ったページも、最終的にはHTMLという形でブラウザに表示されます。 そこでこの記事では分かりやすくするため、WordPressを使わず、完成したHTMLファイルをそのままお届けする方式を「静的HTML(静的サイト)」と呼ぶことにします。
まず、ざっくりとしたイメージから。 この2つを「料理」にたとえると、こんな違いがあります。
WordPress=お店のキッチン
自分で材料を入れ替えたり、メニューを足したりできる仕組み付き。 その分、こまめなお手入れも必要です。
静的HTML=できあがったお弁当
すでに盛り付けが完成した状態でお届け。 軽くて、すぐ出せます。中身の入れ替えは、作った人にお願いすることが多めです。
どちらも「ホームページ」には変わりありません。 でも、後から自分でどれだけ手を入れたいかで、選ぶ作り方が変わってきます。 一つずつ見ていきましょう。
2WordPress|自分で更新できる仕組み
WordPress(ワードプレス)は、世界中のホームページの約4割で使われている、とても有名な仕組みです。 いちばんの特徴は、専用の管理画面から、自分で文章や写真を入れ替えられること。ブログを書く感覚で、お知らせや新メニューを追加できます。

良いところ
- ✓お知らせ・ブログを、自分でこまめに更新できる
- ✓予約・ネットショップなどの機能を、後から足せる
- ✓利用者が多く、情報や対応できる人を見つけやすい
気をつけたいところ
- 定期的なお手入れ(更新作業)が必要。放置すると不具合の原因になりやすい
- 仕組みが複雑な分、表示がやや重くなりやすい
- 利用するサービスによって、サーバー費用や保守費用がかかる
まとめると、WordPressは「自分でどんどん育てていきたいお店様」に向いた作り方です。お知らせやブログを発信していきたいなら、心強い相棒になります。
3静的HTML|軽く・速くしやすい作り
ここでいう静的HTMLは、ページを「一枚の完成した紙」としてあらかじめ用意しておき、そのままお届けする作り方です (「静的(せいてき)なサイト」とも呼びます)。 仕組みが比較的シンプルなため、表示を速くしやすく、不具合や攻撃の対象も減らしやすいのが特徴です。ただし、作り方や運用のしかたによって、速さや安全性は変わります。

良いところ
- ✓表示を速くしやすい(お客様を待たせにくい)
- ✓動く部品が少ない分、不具合や攻撃の対象を減らしやすい
- ✓仕組みがシンプルで、維持費を抑えやすい
気をつけたいところ
- 文章や写真の差し替えは、作った人に依頼することが多い(自分で気軽に更新しにくい)
- ブログのように記事を量産する使い方には、少し手間がかかる
まとめると、静的HTMLは「会社案内・名刺代わりのホームページ」にぴったりです。内容があまり変わらず、軽さと手堅さを大切にしたいお店様に向いています。
4ひと目で分かる、2つの比較表
ここまでのお話を、表にまとめてみました。
| くらべる点 | WordPress | 静的HTML |
|---|---|---|
| 自分で更新 | しやすい | 依頼することが多い |
| 表示の速さ | ふつう〜やや重め | 速くしやすい |
| 手堅さ・安心 | お手入れが必要 | トラブルが少なめ |
| 毎月の維持費 | かかりやすい | 抑えやすい |
| 向いているお店様 | ブログ・お知らせを足したい | 会社案内・名刺代わり |
こうして並べると、「どちらが優れているか」ではなく「どちらが自分のお店に合うか」の問題だと分かります。次の章で、選び方を整理しましょう。
5結局、どちらが向いている?
タイプ別に、おすすめをまとめました。当てはまるものを探してみてください。
「お知らせやブログを、自分でこまめに更新したい」
→ WordPress「内容はあまり変わらない。軽くて、手堅いのがいい」
→ 静的HTML「軽くて速いのも、自分で更新できるのも、どちらも欲しい」
→ 次の章へ「どちらも欲しい」という欲張りな願い。 実はそれを叶える、新しい作り方が増えてきています。
6最近増えている「いいとこ取り」
最近は、「静的HTMLの軽さ」と「WordPressの更新しやすさ」、その両方の良いところを組み合わせる作り方が増えてきています。
仕組みをざっくり言うと、こうです。ページはあらかじめ「完成した形」で用意しておき、世界中にある配達拠点(CDN=コンテンツ配信網)から、お客様にいちばん近い場所でお届けする。 だから表示を速くしやすく、仕組みもシンプル。 それでいて、更新を管理画面からできる仕組みも、別に組み合わせられます。
こうした新しい作り方の、名前だけご紹介
- Next.js・Astro(ネクスト・アストロ)……設定によって、完成した静的ページを作れる制作ツール
- ヘッドレスCMS……更新用の管理画面だけを、別に用意する仕組み
※ 名前は覚えなくて大丈夫です。「軽さと更新しやすさを、両立しやすい作り方が増えている」とだけ知っていただければ十分です。
ちなみに、今ご覧いただいているこの Suzu Digital Lab のサイトは、Next.jsで完成したページを作り、静的に配信する方式です。記事の更新は制作側で行っていて、管理画面から更新するCMSは組み合わせていません。
なお、「どの作り方がいちばん良いか」は、お店の状況によって変わります。 サーバーの契約や設定といった技術的な部分は、作る人にお任せいただいて大丈夫です。お店様には、「うちはどんなふうに使いたいか」だけ教えていただけたら、いちばん合う形をご提案します。
7まとめ|お店に合った形を選ぶ
- ✓ホームページの代表的な作り方が、「WordPress」と「静的HTML」
- ✓WordPressは、自分で更新しやすい。ブログ・お知らせ向き(お手入れは必要)
- ✓静的HTMLは、軽く・速くしやすい。会社案内・名刺代わり向き
- ✓最近は、両方の良さを組み合わせた「いいとこ取り」の作り方も増えている
- ✓大切なのは「うちのお店に合うのはどっち?」という視点で選ぶこと
ホームページの作り方の違いと、選び方のお話でした。 言葉は難しそうに見えても、中身は「お店の使い方に合わせて選ぶ」だけ。 この記事が、ご自身のお店に合う形を考えるヒントになれば嬉しいです🌸
参考・出典
- WordPressの世界での利用シェア(出典):W3Techs「Usage statistics of WordPress」
- WordPress 日本語公式サイト:ja.wordpress.org
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お店様の使い方を伺いながら、無理のない作り方をご一緒に考えます🌷
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