技術2026/06/20

ホームページの代表的な作り方は2つ
WordPressと「静的HTML」、どっちがいい?

ホームページを作ろうとすると、よく出てくる「WordPress」と「静的HTML」という言葉。 どこが違って、どんなお店に向いているのか。 専門用語をなるべく使わずに、選び方をご紹介します。

ホームページ制作のお見積もりや相談の場で、「WordPressで作りますか? それとも静的HTMLで?」と聞かれて、戸惑った経験はありませんか。 実はこの2つ、どちらが正解ということはなく、お店の使い方によって、向き不向きがあるだけなのです。

すずちゃんが「WordPress」と「HTML」、2つのホームページの作り方を見比べている水彩イラスト

1代表的な2つの作り方を比べてみる

ホームページの作り方にはいろいろありますが、この記事では、よく比べられる「WordPress」「静的サイト」の2つを取り上げます。 実は、WordPressで作ったページも、最終的にはHTMLという形でブラウザに表示されます。 そこでこの記事では分かりやすくするため、WordPressを使わず、完成したHTMLファイルをそのままお届けする方式を「静的HTML(静的サイト)」と呼ぶことにします。

まず、ざっくりとしたイメージから。 この2つを「料理」にたとえると、こんな違いがあります。

WordPress=お店のキッチン

自分で材料を入れ替えたり、メニューを足したりできる仕組み付き。 その分、こまめなお手入れも必要です。

静的HTML=できあがったお弁当

すでに盛り付けが完成した状態でお届け。 軽くて、すぐ出せます。中身の入れ替えは、作った人にお願いすることが多めです。

どちらも「ホームページ」には変わりありません。 でも、後から自分でどれだけ手を入れたいかで、選ぶ作り方が変わってきます。 一つずつ見ていきましょう。

2WordPress|自分で更新できる仕組み

WordPress(ワードプレス)は、世界中のホームページの約4割で使われている、とても有名な仕組みです。 いちばんの特徴は、専用の管理画面から、自分で文章や写真を入れ替えられること。ブログを書く感覚で、お知らせや新メニューを追加できます。

すずちゃんがノートパソコンの管理画面から、自分でブログ記事を書いて公開しようとしている水彩イラスト

良いところ

  • お知らせ・ブログを、自分でこまめに更新できる
  • 予約・ネットショップなどの機能を、後から足せる
  • 利用者が多く、情報や対応できる人を見つけやすい

気をつけたいところ

  • 定期的なお手入れ(更新作業)が必要。放置すると不具合の原因になりやすい
  • 仕組みが複雑な分、表示がやや重くなりやすい
  • 利用するサービスによって、サーバー費用や保守費用がかかる

まとめると、WordPressは「自分でどんどん育てていきたいお店様」に向いた作り方です。お知らせやブログを発信していきたいなら、心強い相棒になります。

3静的HTML|軽く・速くしやすい作り

ここでいう静的HTMLは、ページを「一枚の完成した紙」としてあらかじめ用意しておき、そのままお届けする作り方です (「静的(せいてき)なサイト」とも呼びます)。 仕組みが比較的シンプルなため、表示を速くしやすく、不具合や攻撃の対象も減らしやすいのが特徴です。ただし、作り方や運用のしかたによって、速さや安全性は変わります。

すずちゃんが、完成した一枚のホームページを軽々と持って走っている水彩イラスト。羽根とスピード線で軽くて速いことを表現

良いところ

  • 表示を速くしやすい(お客様を待たせにくい)
  • 動く部品が少ない分、不具合や攻撃の対象を減らしやすい
  • 仕組みがシンプルで、維持費を抑えやすい

気をつけたいところ

  • 文章や写真の差し替えは、作った人に依頼することが多い(自分で気軽に更新しにくい)
  • ブログのように記事を量産する使い方には、少し手間がかかる

まとめると、静的HTMLは「会社案内・名刺代わりのホームページ」にぴったりです。内容があまり変わらず、軽さと手堅さを大切にしたいお店様に向いています。

4ひと目で分かる、2つの比較表

ここまでのお話を、表にまとめてみました。

くらべる点WordPress静的HTML
自分で更新しやすい依頼することが多い
表示の速さふつう〜やや重め速くしやすい
手堅さ・安心お手入れが必要トラブルが少なめ
毎月の維持費かかりやすい抑えやすい
向いているお店様ブログ・お知らせを足したい会社案内・名刺代わり

こうして並べると、「どちらが優れているか」ではなく「どちらが自分のお店に合うか」の問題だと分かります。次の章で、選び方を整理しましょう。

5結局、どちらが向いている?

タイプ別に、おすすめをまとめました。当てはまるものを探してみてください。

「お知らせやブログを、自分でこまめに更新したい

→ WordPress

「内容はあまり変わらない。軽くて、手堅いのがいい

→ 静的HTML

軽くて速いのも、自分で更新できるのも、どちらも欲しい

→ 次の章へ

「どちらも欲しい」という欲張りな願い。 実はそれを叶える、新しい作り方が増えてきています。

6最近増えている「いいとこ取り」

最近は、「静的HTMLの軽さ」と「WordPressの更新しやすさ」、その両方の良いところを組み合わせる作り方が増えてきています。

仕組みをざっくり言うと、こうです。ページはあらかじめ「完成した形」で用意しておき、世界中にある配達拠点(CDN=コンテンツ配信網)から、お客様にいちばん近い場所でお届けする。 だから表示を速くしやすく、仕組みもシンプル。 それでいて、更新を管理画面からできる仕組みも、別に組み合わせられます。

こうした新しい作り方の、名前だけご紹介

  • Next.js・Astro(ネクスト・アストロ)……設定によって、完成した静的ページを作れる制作ツール
  • ヘッドレスCMS……更新用の管理画面だけを、別に用意する仕組み

※ 名前は覚えなくて大丈夫です。「軽さと更新しやすさを、両立しやすい作り方が増えている」とだけ知っていただければ十分です。

ちなみに、今ご覧いただいているこの Suzu Digital Lab のサイトは、Next.jsで完成したページを作り、静的に配信する方式です。記事の更新は制作側で行っていて、管理画面から更新するCMSは組み合わせていません。

なお、「どの作り方がいちばん良いか」は、お店の状況によって変わります。 サーバーの契約や設定といった技術的な部分は、作る人にお任せいただいて大丈夫です。お店様には、「うちはどんなふうに使いたいか」だけ教えていただけたら、いちばん合う形をご提案します。

7まとめ|お店に合った形を選ぶ

  • ホームページの代表的な作り方が、「WordPress」と「静的HTML」
  • WordPressは、自分で更新しやすい。ブログ・お知らせ向き(お手入れは必要)
  • 静的HTMLは、軽く・速くしやすい。会社案内・名刺代わり向き
  • 最近は、両方の良さを組み合わせた「いいとこ取り」の作り方も増えている
  • 大切なのは「うちのお店に合うのはどっち?」という視点で選ぶこと

ホームページの作り方の違いと、選び方のお話でした。 言葉は難しそうに見えても、中身は「お店の使い方に合わせて選ぶ」だけ。 この記事が、ご自身のお店に合う形を考えるヒントになれば嬉しいです🌸

参考・出典

🌸 「うちのお店は、どちらが合うのかな?」と迷われましたら、
お気軽にお問い合わせからメッセージをお寄せください。
お店様の使い方を伺いながら、無理のない作り方をご一緒に考えます🌷

🌸 最後まで読んでいただきありがとうございます 🌸